病院はしごを経て、とうとう脳腫瘍を言い渡された日を綴るページになってます。
思い返すと、こうだったな、ということもあれば、ショックで興奮してドーパミンですぎで、なのか、一部記憶欠落していて、、
健康だけは、いや、健康だけが取り柄だったぴーたんなのに。。
健康すら否定された、、驚きと絶句と絶望、、
ショックと戸惑い、頭で処理できない、受け入れられない、そんな当時の状況を、思い出せるところだけでも綴っていきます。
長すぎたMRIと、医師の沈黙
MRIの違和感
MRI撮影時間について、もしかしたら説明あったのかもしれませんが、ぴーたんには、あまりその記憶は残っていません。
実際、撮影が始まって、MRIのときって、放射線の音でしょうか?「ビッー」っていう大きな音が、ずっと鳴り続けるのですが、その音がずーっと鳴っている、結構に長く撮影がありました。ぴーたん感覚では1時間くらい。苦痛だから長く感じたのかな?でも間違いなく、30分以上、MRIの撮影がありました。
本当に撮影が長かった!
仰向け寝てるとはいえ、ずっと同じ体勢でなのに、頭を動かしちゃだめ。
目をつぶっているから、かなり大きな音が鳴るのに、睡魔が・・
でも眠りにつこうとするタイミングで(検査している側だと画像がズレるからわかる??)、「寝ないでください~」、「起きててください~」、「頭動かさないでください~」と注文の声がかかる。
必死に起きようとするけど、寝てる体勢、目をつぶって真っ暗。この状態で、眠くならないほうがおかしいよ!
なんとか睡魔を必死に耐えて、MRIを終えました。
初めてのMRIだったので、こんなにMRIって時間かかるものなんだ、ほとほと疲れて帰宅しました。
診断受けたときに、思い返せば、、っていうことで、自分の先入観によるものかもしれませんが、MRIやってるとき、終わったとき、スタッフの方が若干ザワっていう様子だったんですよね。
自分なりに少し違和感があったので、覚えてました。
MRIできる条件があった!
MRI撮影のとき、やらなくてよかった~って思ったこと。
実はMRIできる人、できない人っていうのがあるんです。色々問診で聞かれてそうなんだと知りました。
その当時、アートメイクが流行っていたんです。
化粧が楽になればいいな、って思って、眉やアイラインのアートメイクやろうかな、どうしようかな、って思った時期がありました。
アートメイクは永久ではないとはいえ、もしラインが嫌だった場合でもすぐに取れるわけじゃないから、もし失敗したらやだな、とか思って、結局やらず。
結果的には、ぴーたんはやらなかったことが正解でした。
アートメイクの材質によって火傷・変色する可能性を否定できません。撮影部位に近い場所にある場合には、検査が出来ない場合があるそうです。
最近は、眉メイクでもMRI問題ないです、みたいな表示を見かけることも増えましたが、まさかアートメイクの注意点がここにあるとは!
言われてみれば、そうかな、って思ったけど、やはりメイクは日々やるのが安全なのかもしれませんね、って出来事でした。
突然の宣告。命の炎を意識した瞬間
1週間後、医師から説明を受けました。
まず説明は、こめかみの血管のお話からでした。
今となってみれば、医師としては、単なる老化現象とおばさんに伝えづらいのか(笑)、最終的に脳腫瘍の話をしなければいけない、という緊張感からか?、説明が始まったときは、若干もごもごしてた感じはありました。
医師が話を貯めるんですよ。
で、写真を何枚も見ながら・・もごる感じ。
で、そのあと、ようやく「このこめかみの血管部分にはなんの異常もなく、単に老化現象になります」
あ、そうなんだ~、いつもながら、ぴーたんの心配症なだけだったんだ。よかった、よかった!
あまりに医師が貯める時間が長くて、そのあと殿さまと食事の約束してて、時間が迫ってたところもあり、
「じゃ、問題ないですね、よかったです。単なる老化現象で。ありがとうございました!」よっこらしょと、席を立とうとしたところ、
医師から「ちょっと待ってください!大事な話はこれからです!」と突然大きな声で若干怒られモード。。
へ?だってさ、老化現象ってだけだよね。大事な話ってなによ。
我ながら鈍すぎる。
いや、食事に行かなきゃいけないんだから!さっさと早く教えてよ!
そんな風なことが頭をよぎった記憶があります。
はい、そこから重要な話のシーンとなりますが、ぴーたんはショックすぎて、記憶が断片的になり、
たぶんこんな感じでした、って話になります。
医師が、再び何枚も写真を見た後、(たぶん素人が見て一番わかりやすい写真を出して)
医師:「これを見てください。これは腫瘍で、すでに4cm近くあります。3cm以上になると外科手術が必要と言われる大きさです。また脳幹に干渉していて、すぐに手術が必要です」
医師:「耳の聞こえづらさがあるはずですがいかがですか。また顔面麻痺みたいなことはありますか?」
ぴーたん:「・・・」、「耳は聞こえづらいですが耳鼻咽喉科に行っても問題ないって言われました。顔面麻痺はないです」
医師:「耳の問題ではなく聴覚神経の問題なので、耳鼻咽喉科ではわからないです。顔面麻痺がないのは信じられないですが、よかったです。顔面麻痺がいつ出てもおかしくない状態です」
ぴーたん:「・・・」
医師:「どこか故意にしている病院や手術を受けたいってご希望の病院ありますか」
ぴーたん:「義母が順天堂病院で心臓手術を受けたりして、知り合いがいるので、そちらで、どうかな、と考えますが。。」
医師:「そうですか、えーっと、聴覚神経脳腫なので、日本医科大学付属病院が素晴らしい医師がいらっしゃって、そちらがよいと思いますがいかがでしょうか」
ぴーたん:だったら聞くまでもなく、始めからそこ紹介してくれたらいいのに。。そう思ったものの「わかりました。ではお願いします」
あとたぶんこれが良性腫瘍だってことも話されてるはずですし、もっとやりとりもあったと思いますが、ぴーたんが覚えているのはこれくらいになります。
この時はまだ、それが何を意味するか分かっていなかった、ってこともあると思います。
そのあと紹介状を書いて、すぐに医師が日本医科大学へ直接お電話してくださいました。
殿さまと夕食の食事に行く約束をしていたっていうくらいなので、結構遅い時間だったのですが、迅速で、手際のよいお手続きでした。
もっともっと大変な方はいらっしゃると思うのですが、ぴーたんもそれなりに大変で緊急性の高い状態だったようです。
イラストで表すぴーたんの脳腫瘍位置

写真が。。古いスマホでどっか行ってしまった。
でもインパクトがありすぎて、しっかり覚えてます。
絵心ぜろなぴーたんによる、わかりにくいイラストで説明します。
あくまでイメージになりますが、こんな感じでした。
ピンク ⇒ 脳幹部分
緑 ⇒ 脳腫瘍部分
脳幹部分を脳腫瘍が圧迫している、そんな状況でした。
また大きさもこんな感じで、MRI画像で、きれいに白く映ってました。
実際に耳の違和感や障害は出ているのは右側ですが、MRIに表示されているのは左側です。
涙の後の牛タン。生きる力は食欲から!
そこから場面変わって、殿さまとの食事。
ぴーたんは、殿さまと会うまでは、頭ではパニックになってたけど、だからって、取り乱すことはありませんでした。
その日は牛タンを食べに行ったのですが・・
お料理来た時に、殿さまに打ち明けたんです。
脳腫瘍であること、なるべく早く手術が必要であること、聴覚神経部分に腫瘍があるので、聴覚に異変がでていること。
そう打ち明けたら、涙が溢れてきて。。
殿さまも、ぴーたんも、いつものように「なにごともない」って結果だろうと思っていたんです。
なのに、そんな、、
このときは、「脳腫瘍」に対して、的確な知識がまだまったくなかったので、
脳腫瘍 = 命に関わる危険な病気 みたいなイメージが強かったんです。
だから、ぴーたんは、もしかして、殿さまを残して自分が亡くなってしまうかもしれない、ってこのときはそういう気持ちで涙が止まりませんでした。
不思議と病気に対する怖さみたいなものはなくて、命の炎が消えてしまうかもしれないことに直面したとき、こんな気持ちになるんだ、って思いました。
とはいえ、いつまでも涙が出続けるわけでもなく、30分ほど一通り涙が出た後は
「泣くとお腹空くよね~」と言って牛タンを食べました。
そんなときでも、ご飯はおいしく思えた図太いぴーたんです。。
話を聞いた殿さまは、たぶんぴーたんと同じくらい驚いていたと思うのですが、
ぴーたんがあまりにも涙を流すものだから、、泣くに泣けない、、そんな感じだったと思います。
聞きたいことたくさんあったと思うのですが、私が話す以上のことは、聞くことはなく、ただ「僕は、ぴーたんが生きていてくれさえしたらいいから」、そう言ってくれました。
人の感情なんて、本当に人それぞれ様々です。
なので、ぴーたんみたいな人もいるんだな、って程度でとらえていただければ、と思いますが、つらい告白を受けたとき、ぴーたんは、殿さまのこのような対応に救われました。
・ただ待つ、ひたすら待つ
泣いているぴーたんの背中をさすり続けて、その間、なにも言わず、ただ話すのを待っててくれました。
食いしん坊の殿さまですが、この日ばかりは料理を目の前にしても食べずに、ぴーたんへの対応が最優先だった。
・質問は最低限
後日色々詳しいことを聞かれましたが、そのときは、最低限のことだけ。
・求めない
自分は生きてくれてたらそれだけでいい、少ない言葉だけど、ぴーたんの気持ちを落ち着かせてくれました。
簡単に「二人でがんばっていこう」とか、「治るから大丈夫」みたいな変な励ましはなかった。
ぴーたんが殿さまの立場になったときに、この3つができるか、自信がありません。
つい心配すぎて、前のめりになったり、質問攻めしたり、無理に励まそうとしてしまうかもしれない。
でも自分が感じたのは、悲しんでいる人は、「励まし」を求めているわけではない。
そのことを受け入れる準備をしている間、そっと横にいてほしい。
ただそれだけ、なのかな、って思いました。
どんな叱咤激励されても、どんな言葉をかけられても、ぴーたんのようなショックを受けたり、頭のなかが一時的にパニックになっている場合、なにも届きません。逆効果になる可能性だってあります。
そっと横に居続けてくれて、つらい気持ちを、一緒に感じてくれてる、そういう姿勢を見せてくれた、
そういう空気みたいなことをすることの難しさ、でもそれがどれだけ難しいことなのか想像できるから、、殿さまには感謝しかありません。
皆さまのご家族、まわりの方につらいことが起こって、それを聞く側になった場合、一つの参考としてもらえたら、と思います。
次は、手術へ向けてのお話を綴っていきます。

